メカがサムライなのにエンパイア♪
前回に続き、ピーター・トライアスの『メカ・サムライ・エンパイア(下)』です。
表紙に登場の敵とおぼしき怪物が興味をそそります。
ものすごい形相で襲ってきてます。子供が見たら泣き叫びそう。。。
対峙するメカはなにやら日本刀のような柄をした武器を持っていますね。
この辺りはやっぱりサムライを意識してるんでしょう。
こんな人におススメ
- メカやサイバーパンクがすきな人
- サムライがすきな人
- ネトゲがすきな人
上巻同様ボリュームが多い方ではないのでサクッと読めます。
評価
上巻と比較して何か変化があったかどうかが分かれ目ですが、まったく同じ配点となりました。
決して手抜きじゃないです(汗)。まぁ同じ作品ですからね、良くも悪くも同じです(キリッ)
主人公は変わらないので、やはり感情移入が難ありという点で没入度若干マイナス。
上巻で文体やノリが軽めだと評しましたが、この辺りはもしかして翻訳によって意図的にそうなったのかも知れないですね。
原書を読むと結構印象が変わりそうな気もします。
『メカ・サムライ・エンパイア』|基本情報
基本情報
作品名(原題) | メカ・サムライ・エンパイア(下)(Mecha Samurai Empire) | |
---|---|---|
著者 | ピーター・トライアス(Peter Tieryas) | |
刊行年[新訳版](米国) | 2018年4月(2018年9月) | |
ページ数 | 336 ページ | |
出版社 | 早川書房 <ハヤカワ文庫SF> | |
ジャンル | 歴史改変 |
どんな話?
ゲーマーである主人公・誠はメカパイロットになるため日夜過酷な訓練に耐えていた。
ラムズ(RAMDET)の仲間との別れ、新たな仲間との出会いを経て心身ともに成長を遂げる。
そんな中、ドイツは遺伝子操作した生体組織でできた強力なメカの開発を着々と進め、アメリカ大陸の領土拡大を虎視眈々と狙っていた。
強力な生体メカを前に、USJの新鋭メカは果たしてどのように迎え撃つのか・・・
主要登場人物
『メカ・サムライ・エンパイア(下)』|推しどころ
戦闘がよりド派手に!
ドイツの造った生体メカがめっちゃ強いです。
そりゃもうえげつないくらい。実際居たら、おそらくどんなメカでも勝てません。。。
まぁ、それじゃ話にならないんでなんとかしようとUSJも奮闘するんですが、果たしてどんな手でくるのか。表紙バレしとるけど・・・
漂うジャパニメーション臭!
巻末の謝辞で本人が直々に述べてますが、日本のアニメやゲームに相当影響を受けまくっているようです。
ロボットアニメの代表格であるガンダムやエヴァは言うに及ばず、パッと思いつくだけでも片手で足りないくらいのネタが上がってきます。
ゲームもそうですね。中でも小島監督(メタルギアシリーズ)にはかなり影響を受けたそうです。
SF好きなら避けて通れない道を歩んできてるみたいです。
便利ツール電卓!
推しどころでもないんですけど、前作『ユナイテッド・ステイツ・オブ・ジャパン』でも出てくる便利なツール”電卓”。
現在のスマートホンみたいな感じで日常の様々な場面において活躍するモバイルアイテムなのですが、なぜあえて”電卓”なのか、いまだに謎です。
せめて計算機とかじゃダメだったのか?何か意図があってこう訳したのか。
まぁ実際、物語の舞台が戦後の設定なので、コンピュータはまだ遠い話なのは分かるけど、、、
まとめ
アニメ好きならとりあえず読んでほしい!
元ネタ探しのつもりでとりあえず読んでみてほしいです。
幾つくらい元ネタを見つけられますか?
もしかするとそのうち深夜にアニメで放送されてるかも知れません。
むしろアニメになった方が面白いような気がします。
続編の構想もすでにあるみたいなので、ひょっとすると人気シリーズになる日も近いかもしれません。
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