2022年8月、人生初の単焦点レンズを入手しました。
“SMC PENTAX-DA 50mm F1.8” です。
いわゆる撒き餌レンズと言われる、自分のような初心者をターゲットにした格安な単焦点レンズです。
安いとはいえ、とても評判が高くPENTAXユーザなら避けては通れない一本だと思います。
まだ使いこなせてはいませんが、数カ月使ってみて撮った写真などを交えてレビューいたします。
人生初の単焦点レンズ DA50mm F1.8
PENTAXユーザには馴染みのレンズ
数あるKマウント用単焦点の中でも、多くのPENTAXユーザが使用してきたであろうこの一本。
「これぞスタンダード!」と言える写りが期待できるはず。
上位の単焦点レンズとの違いを図る意味でもスタンダードを知ることは重要です。
何よりもこれを買わずして他の単焦点にすっ飛んでいくのはPENTAXに失礼。
そんな訳で少ないお小遣いをやりくりしてようやく手に入れることができました。
それにしても撒き餌レンズとはよく言ったもので、単焦点でF値1.8のレンズが1万数千円の値段で買えることは、懐事情の厳しい自分のような人間には非常にありがたい存在なのであります。
スペック|明るくて軽い!
公式ページのスペックより転載しています。
APS-C用なので35mm換算では76.5mmと中望遠の焦点距離になります。
特筆すべきは何といってもF値が1.8と非常に明るい点でしょう。
レンズタイプ | 望遠単焦点 |
---|---|
焦点距離 (35ミリ判換算) | 50mm(76.5mm) |
開放絞り値 | F1.8 |
最小絞り | F22 |
画角 | 31.5° |
レンズ構成 | 5群6枚 |
絞り羽根枚数 | 7枚 |
最短撮影距離 | 0.45m |
最大撮影倍率 | 0.15倍 |
フィルター径 | 52mm |
最大径 x 長さ | 63 x 38.5 mm |
質量(重さ) | 122g |
また単焦点ならではの設計や形状のシンプルさと、マウント部も含めたプラスチック成型のおかげで非常に軽い点も大きなポイントです。
外観|スッキリした見た目
外観を見てみます。
比較するものが手近になかったので単三電池を並べてみました。
外箱もそうですが非常にコンパクトです。
付属は前後キャップのみ。まあ安さを考えればこれは当然ですね。
前から覗いた図。羽が7枚ありますね。
後ろから覗いた図。羽が閉じてるのが分かりますね。
側面。F1.8、50mm。見たまんまです。
マウント部分もプラスチック。軽量化と低価格化に貢献してますね。
K-70に装着したところ。サイズ感がちょうどいいですね。
重さを感じさせないので、フラッとスナップ撮りに行くのにはもってこい。
K-70とDA50mmで撮った写真
作例というか、気ままに撮った写真たちになります。
屋外
ベランダにて育成中だった息子のアサガオ。F1.8だと曇天の中でも明るく撮れますね。
そしてこのボケ味。写真の腕がワンランクアップした気になります。
家族で公園に出かけた時に撮ったやつです。
PENTAXらしいグリーンの発色がとても綺麗です。背景の玉ボケもいい感じです。
晴れ間の屋外でF10まで絞って遠景を撮ってみました。
パキっとした写りもなかなかだと思います。
屋内
少ないですが室内での撮影も。
これまで使ってきたズームレンズだとどうしても室内での撮影は暗めになりがちでしたが、まぁ歴然とした差がでますね。
PENTAX-DA 50mm F1.8 使ってみての感想
F1.8 はやっぱりすごい
明るすぎるのも考えものというのはあります。
上記写真はナントカの一つ覚えのように開放で撮ったものが殆どですが、晴れの屋外での撮影は少し絞らないと明るすぎてすぐ白飛びしてしまいます。※腕がないだけ・・・汗
逆に室内での物撮りなんかには効果を感じられるのではないかと思います。
50mm の焦点距離や如何に
50mmという焦点距離はなかなか使いどころが難しいなというのが正直なところです。
いままで便利ズームばかり使っていたので対象との距離合わせは基本的にズーム任せ。
単焦点では自分が動かない限り対象との距離はもちろん一定なわけです。
そういう点で被写体との距離感や構図、被写界深度などを考えるのがとても重要になってきます。
ズームレンズだけだとそういったところを見逃しがちなので、技術向上のために単焦点を選択するのは大事だと率直に感じました。
また、これまでズームレンズで撮った写真と比較すると解像感や抜けのよさ、ボケ具合など明らかに次元の違う画が撮れます。
正直なんでもっと早くに手に入れなかったのだろうと思いました。
フォーカス音がちょっと気になる
と、買った直後でいいところばかりを強調してしまいましたが、やっぱり相応の不満点もあります。
ひとつはフォーカス音が多少大きいかなと言う点。まぁ気になるかどうかは人にもよるし、マニュアルで合わせるのもアリなので値段を考えれば全然許容範囲ではあります。
もうひとつはマウント部の擦れ。上にも書いてますが全体的なプラスチック成型の結果としてマウント部もプラ製になってます。
何度も付け替えてるとこの部分が擦れてちょっと跡が残ってしまいます。耐久性も考えるとやや心配かなと。
まぁこれも値段とのトレードオフなので、あまり神経質に考えるよりダメになったら買い換える程度の心持ちの方が精神衛生上よいかもしれません。
最初の単焦点として完全におススメのひとつ
兎にも角にも単焦点が欲しいと思い悩んでいる方はまずこれを試してみるのがいいと思います。
いきなり高価なレンズを買って失敗するよりもダメージは少ないです。
※というより使ってみたらよさが分かります
自分はもうひとつの撒き餌レンズ、「DA 35mmF2.4AL」と悩んだあげくにこちらをチョイスしました。
理由は一つ、こちらの方が安かったから!
いずれ35mmも買う予定ではありますが、しばらくはこちらのレンズを使って撮り方の勉強をしていきたいと思います。
沢山撮って、使い倒したいと思います。
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