雍也第六01~30を紹介します。
【論語】雍也第六30「如し博く民に施して、能く衆を済うもの有らば」
雍也第六30「如能博施於民、而能済衆者」についてです。他人を第一に考えるのが仁者の在り方のようです。自分のことだけでも手一杯なのに他の人の事も考えるとなるとなかなか難しい事ですね。
【論語】雍也第六29「中庸の徳たるや、其れ至れるかな」
雍也第六29「中庸之爲徳也、其至矣乎」についてです。中庸とは程よくあるということ。要はバランスが良い状態です。これが一番大事だと言ってますね。
【論語】雍也第六28「夫子之に矢いて曰く、予が否らざる所の者は、天之を厭てん」
雍也第六28「夫子矢之曰、予所否者、天厭之」についてです。南子というのは衛霊公の夫人だそうで、あまりお上品な方ではなかったようです。それが子路には気に入らなかったのでしょう。
【論語】雍也第六27「君子、博く文を学び、之を約するに礼を以てせば」
雍也第六27「君子博学於文、約之以礼」についてです。智・勇のお話ですね。知識を深めて礼に従いそれを実践していく。君子の在り方と言えます。
【論語】雍也第六26「君子は逝かしむべきなり、陥るべからざるなり」
雍也第六26「君子可逝也、不可陥也」についてです。君子は間抜けではないので悪意をもって騙そうとしてもそう簡単には引っ掛からないよと孔子は言っていますね。
【論語】雍也第六25「觚、觚ならず。觚ならんや、觚ならんや」
雍也第六25「觚不觚、觚哉、觚哉」についてです。名ばかりで形骸化している様を嘆いているようです。伝統が廃れていってしまうのが悲しいのでしょう。
【論語】雍也第六24「斉、一変せば魯に至らん」
雍也第六24「齊一變至於魯」についてです。理想の国造りは遠大なもの。魯も斉も少しの改革でよりよい国になれると孔子は思っていたのですね。
【論語】雍也第六23「知者は水を楽しみ、仁者は山を楽しむ」
雍也第六23「知者楽水、仁者楽山」についてです。智者と仁者の違いを語っています。なるほどと思いますね。
【論語】雍也第六22「仁者は難きを先にして獲るを後にす」
雍也第六22「仁者先難而後獲」についてです。知と仁について樊遅が尋ねています。どのように答えたのでしょう。
【論語】雍也第六21「中人以上は、以て上を語るべきなり」
雍也第六21「中人以上、可以語上也」についてです。いい意味でも悪い意味でも捉えられますね。
【論語】雍也第六20「之を知る者は之を好む者に如かず」
雍也第六20「知之者不如好之者」についてです。知・好・楽のおはなしですね。何事も楽しんでやるのが一番。
【論語】雍也第六19「人の生くるや直し」
雍也第六19「人之生也直」についてです。悪い事をしていたらそれなりの罰を受けるものです。この世に生かされているのは真っ当に生きているからなのですね。
【論語】雍也第六18「質、文に勝てば則ち野なり」
雍也第六18「質勝文則野」についてです。内面も外見もそれぞれ大事ですが、それらがほどよく合わさってこそよい人格者と言えるということですね。
【論語】雍也第六17「誰か能く出ずるに戸に由らざらん」
雍也第六17「誰能出不由戸」についてです。孔子のもどかしさが現れている章句ですね。人は誰でも正しい道を必ず通るわけではありません。そこが孔子には納得できなかったのでしょうね。
【論語】雍也第六16「祝鮀の佞あらずして」
雍也第六16「不有祝鮀之佞」についてです。容姿だけで世渡りするのは難しいことですが、雄弁であれば乗り切れるかもしれないということですかね。ただ、巧言令色という言葉もありますので、真意のほどは難しいです。